環境意識の高まりや循環型社会の推進を背景に、今、リユース業界が注目を集めています。好きなことや興味のある商材に携わりながら、持続可能な社会づくりにも貢献できる仕事として、リユース業界を志望する人も増えています。
この記事では、リユース経済新聞が発表した「リユース売上ランキング2026(2025年度実績)」のデータをもとに、拡大を続けるリユース市場の将来性とブックオフグループの挑戦に迫ります。業界研究・企業研究に取り組む就活生のみなさんは、ぜひ参考にしてください。
数字で見るリユース業界の躍進
リユース業界の市場規模は、2024年に前年比4.5%増の3兆3,000億円となりました。
環境省は、2030年までにリユース市場規模を4兆6,000億円へ拡大する目標を掲げています(*1)。
使わなくなったモノを廃棄せず、必要とする人へつなぐリユースは、環境負荷を抑えながら資源を有効活用できる仕組みです。循環型社会の実現に向けた取り組みとして、リユース市場は今後もさらなる拡大が期待されています。
リユース経済新聞の「リユース売上ランキング2026」によると、上位企業の多くが前年を上回る売上高を記録しています。トップ3の企業は、いずれも売上高2,000億円を突破しました。
| 企業名 | 主な商材 | 売上高 | 前年比 | |
| 1位 | ゲオホールディングス | 衣料、スマホ | 3006.1億円 | 109% |
| 2位 | コメ兵ホールディングス | ブランド、宝飾 | 2217.1億円 | 139% |
| 3位 | いーふらん | 貴金属、ブランド | 2000億円 | 219% |
| 4位 | ブックオフグループホールディングス | メディア、ホビー | 1183.2億円 | 107% |
| 5位 | BuySell Technologies | 着物、ブランド | 1006.1億円 | 168% |
| 6位 | エンパワー | 貴金属、ブランド | 890.4億円 | 119% |
※リユース経済新聞「リユース売上ランキング2026」をもとに作成
企業によって得意とする商材やビジネスモデルは異なりますが、それぞれの強みを活かしながら事業を拡大しています。
そのなかでブックオフは、「全国に広がる店舗網」と「高い認知度」を強みに、店舗レイアウトやサービスをアップデートしています。従来の売買の枠を超えて、さまざまなモノの手放し方を提案しながら、総合リユース企業として事業領域を広げている点が特徴です。
トレカ、ホビー、アパレルまで。国内ブックオフの広がり
創業当初は古本を中心に扱っていたブックオフですが、現在ではトレーディングカード、ホビー、アパレル、家電、ブランド品、スポーツ用品など、幅広い商品を取り扱う総合リユース企業へと成長しています。
なかでも、トレーディングカードやフィギュア、アニメグッズなどのホビー分野は、成長を続ける主要カテゴリーのひとつです。
国内のブックオフ店舗では、トレカやホビー、アニメグッズなどのエンタメ商材を強化するため、売場の増床や既存店のリニューアルを進めています。専門ブースの設置や対戦スペースの併設など、商品を売買するだけでなく、ファンが集まり楽しめる「体験型」の店舗づくりにも取り組んでいます。
また、大型店舗の「BOOKOFF SUPER BAZAAR(ブックオフ スーパーバザー)」では、1,000坪前後の広い店内に、本・ソフトメディアをはじめ、アパレル、スポーツ・アウトドア用品、ベビー用品、ブランド品、楽器、生活雑貨など、さまざまな商品を取り揃えています。
新たな顧客層を開拓するプレミアムサービス事業
プレミアムサービス事業では、ブックオフ店舗だけではリーチしきれていないアッパーマス層以上のお客様をターゲットに、複数のサービスブランドを通じて、リユースの利用機会を広げています。
百貨店を中心に買取相談窓口を展開。ブランド品やジュエリー、腕時計、美術品など、高価格帯商材の買取を行っています。コンシェルジュがお客様一人ひとりとじっくり向き合い、大切な品物の価値や想いに寄り添いながら、最適な売却方法を提案しています。
買取に特化した店舗。本・CD・DVD・ゲームなどのソフトメディアから、ブランド品、腕時計まで、幅広い商材を取り扱っています。
ジュエリーのリフォーム・修理、セミオーダー、サステナブルジュエリーの販売などを手掛ける、ジュエリーの総合サービスです。ジュエリーを買い取るだけでなく、リフォームや修理などを通じて、思い入れのある品物を新たな形で蘇らせる提案も行っています。
プレミアムサービス事業は、より質の高い仕入チャネルの開拓を進めつつ、将来的に100店舗体制の構築をめざします。百貨店の外商部門や銀行・金融機関などとの提携を広げ、安定した仕入れにつながるネットワークを構築していく方針です。
海外事業を成長エンジンに!BOOKOFF USAとJJJで世界へ挑戦
プレミアムサービス事業と並んで、今後の成長領域として力を入れているのが、海外事業です。
アメリカ現地で買取・販売を行うスタンダード店に加え、アニメ専門店も展開しています。2026年5月期には、新たな出店地域としてテキサス州とミシガン州へ進出しました。日本で培ってきたリユースのノウハウをベースに、現地のお客様のニーズを捉えた、エンターテインメント性の高い店舗づくりを進めています。
■Jalan Jalan Japan(ジャラン・ジャラン・ジャパン/JJJ)
マレーシア・カザフスタンを中心に展開。日本国内では販売機会に恵まれなかった商品を出荷しています。現地での買取は行わず、日本から仕入れた「Used in Japan」の商品力を強みに事業を展開している点が特徴です。2027年5月期には既存店のリニューアルを進め、2028年5月期以降は再び出店を加速させる計画です。
2033年5月期までに、BOOKOFF USAとJJJそれぞれで100店舗体制をめざしています。
地域や企業と手を取り合い、「すてない社会」の実現をめざす
SDGsやサステナビリティへの関心が高まるなか、モノを大切に使い続けるリユースは、循環型社会を支える重要な仕組みの一つとなっています。
ブックオフがめざす「すてない社会」とは、不要品に新たな価値を見出し、リユースやリサイクルを通じて、モノの価値をつないでいく社会です。
その実現に向けて、ブックオフでは自治体や企業などさまざまなパートナーと連携し、イベントの開催や不要品の回収、リユースを身近にする仕組みづくりなど、多様な取り組みを進めています。
ブックオフの事業が成長すれば、それだけ多くのモノが捨てられることなく次の人へつながり、資源の循環が生まれます。事業の成長そのものが、持続可能な社会づくりにつながるのは、リユース業界で働く大きな魅力です。
ブックオフの採用サイトでは、キャリアパスや社員インタビュー、福利厚生など、働く環境について詳しく紹介しています。リユース業界に興味を持つ方は、ぜひチェックしてみてください。














