ブックオフグループが主催する、リユース古着を活用したアップサイクルデザインコンテスト『Reclothes Cup(リクロースカップ)』。その舞台で挑戦を重ね、グランプリを受賞した髙橋百花さんは、現在「Reclothes Labo(リクロースラボ)」のスタッフとして活躍しています。
そして2026年、日本を代表する若手デザイナーの登竜門『装苑賞』において、髙橋さんの作品が佳作2位を受賞しました。
今回は、髙橋さんの挑戦の軌跡と、「好き」を仕事にして成長していく姿を紹介します。
『Reclothes Cup』との出会いと、諦めなかった3年間
髙橋さんとリユースファッションとの出会いは、札幌の服飾専門学校に通っていた学生時代に遡ります。
2021年、ブックオフは古着を素材に新しい服を生み出すファッションコンテスト『Reclothes Cup』を立ち上げました。当時は、まだサステナブルファッションという言葉が、今ほど浸透していない頃。「服飾を学ぶ学生たちと、何かおもしろいことがしたい」と考えた、ブックオフ社員の山田美有さんからの発案から始まった試みでした。
服飾学生だった髙橋さんは、Reclothes Cupにチャレンジ。
1回目のチャレンジでは一次審査を通過したものの、入賞には届きませんでした。続く2回目の挑戦では、惜しくも一次審査で落選という結果に終わります。
それでも諦めずに、挑戦した3回目のコンテスト。素材選びからデザイン、そして表現方法のすべてにこだわりを詰め込んだ作品は高く評価され、見事グランプリを受賞しました。
3年間、挑戦を続けた粘り強さこそが、髙橋さんのクリエイターとしての原点となりました。

▲『Reclothes Cup 2024』のグランプリに輝いた、髙橋さんの作品。スポーツをコンセプトに、ウインドブレーカーやスキーウェアだけを使って作品を作りました。
参考:Reclothes Cup|アップサイクルデザインコンテスト
アップサイクルを仕事に。ブックオフのReclothes Laboに入社するため、札幌から福岡へ

▲「Reclothes Labo(リクロースラボ)ミーナ天神店」に勤務する髙橋百花さん。
Reclothes Cupでの経験を通じて、髙橋さんは卒業後もアップサイクルに携わる道を選びます。
就職先に選んだのは、BOOKOFF SUPER BAZAAR ミーナ天神店で展開するアップサイクルブランド「Reclothes Labo(リクロースラボ)」でした。
Reclothes Laboは、役目を終えた衣類に新たな価値を与え、アップサイクルの魅力を発信する拠点。作品制作だけでなく、古着を通じて新しい文化や価値観を広げる取り組みも行っています。
しかし、勤務地は福岡県。生まれ育った札幌からは遠く離れた土地であり、髙橋さんにとっては未知の環境への挑戦でした。それでも、「もっとアップサイクルを深く学び、ものづくりを続けたい」という想いが、彼女の背中を後押しします。
専門学校卒業後、髙橋さんは単身で札幌から福岡への引っ越しを決意し、Reclothes Laboに所属。現在は、アップサイクル作品の制作や店舗運営に携わりながら、ラボスタッフとして日々新たな表現に挑戦しています。
Reclothes Laboで働きながら、『装苑賞』佳作2位へ
Reclothes Laboでの新しい生活が始まり、日々アップサイクル作品の制作や店舗業務に携わる中、髙橋さんは次なる目標として『装苑賞』への挑戦を決意しました。
装苑賞は、多くのデザイナーを輩出してきた、日本を代表するファッションコンテストの一つです。
節目となる第100回装苑賞への挑戦は、学生時代とは大きく異なり、社会人として仕事と制作を両立しながら臨むものでした。
店舗業務を終えた後や休日を活用し、仕事と両立しながら作品制作を進めました。最終審査が近づくと、制作に集中するため約3か月間仕事を離れ、地元・札幌へ戻って作品づくりに専念。限られた時間の中で自分らしい表現を追求し、最後まで作品と向き合いました。

▲応募ギリギリまでラボスタッフとして業務に携わりながら、限られた期間で作品制作に打ち込みました。
そして、髙橋さんの努力は、第100回装苑賞において、佳作2位受賞という輝かしい形で実を結びます。全国から集まった多くの応募作品の中で高く評価され、髙橋さんの創造性と表現力が認められる受賞となりました。
学生時代は、Reclothes Cupで一次審査落選という悔しさも経験した髙橋さん。しかし、そこで歩みを止めることなく挑戦を続け、3回目の出場でグランプリを獲得。その経験が、社会人となってからも作品づくりの大きな支えとなり、日本最高峰の舞台でも力を発揮する原動力となりました。
Reclothes Cupへの挑戦から、Reclothes Laboでの経験、そして装苑賞での受賞へ――。
髙橋さんのストーリーは、「好き」を信じて挑戦し続けることの大切さを教えてくれます。
挑戦するクリエイターとともに、リユースファッションの未来へ
髙橋さんの歩みは、一人のクリエイターの成長物語であると同時に、ブックオフが取り組むリユースファッションの可能性を示すストーリーでもあります。
今回の快挙は、何よりも髙橋さん自身の豊かな感性と努力、そして諦めずに挑戦を積み重ねてきたからこそ掴み取れたものです。
同時に、『Reclothes Cup』という挑戦の場や、『Reclothes Labo』という環境が、彼女の歩みを少しでも後押しできていたとしたら、ブックオフにとってもこれ以上ない大きな喜びです。
ブックオフはこれからも、リユースファッションの可能性を広げるとともに、アップサイクルを通じて新たな価値を生み出すクリエイターを全力で応援していきます。
古着は、誰かが大切にしてきた一着であると同時に、次の世代の新たな発想を呼び起こす素材でもあります。服飾業界をめざす学生のみなさんや、新しい環境で自分らしい挑戦を始めたいと考えているみなさんにとって、髙橋さんのストーリーが「一歩踏み出してみよう」と思えるきっかけになれば幸いです。
【プロフィール】
髙橋 百花(たかはし ももか)
Reclothes Labo(リクロースラボ)ミーナ天神店 スタッフ
北海道文化服装専門学校在学中、Reclothes Cupへ3年連続で挑戦し、2024年のデザイン部門でグランプリを受賞。卒業後はブックオフのReclothes Laboに所属し、アップサイクル作品の制作や店舗運営に携わる。働きながら作品制作を続け、第100回装苑賞で佳作2位を受賞。














