2024年の日本のリユース市場規模は、3兆5,000億円。自動車・バイクを除いても1兆3,000億円に達し、右肩上がりが続く成長産業として存在感を高めています。
この記事では、就活生のみなさんに向けて、「中古品って、みんなどこで買ってるの?」「売れ筋商品は?」「成長しているカテゴリーは?」といった疑問に答えながら、リユース市場の“今”をレポート。
最新データを読み解きながら、ブックオフが描く循環型社会の未来と、リユース業界での仕事の魅力についてお伝えします。
2024年のリユース市場規模は3.5兆円!
環境省「令和6年度 リユース市場規模調査 報告書」によると、2024年のリユース市場規模は約3兆5,000億円で、過去最大を更新しました。
この背景には、次のような意識変化や社会変化があります。
- 物価高により中古品の需要が増加
- SDGsやエシカル消費への関心の高まり
- ネット売買やフリマアプリなどのオンライン売買の浸透
リユース市場の3〜4割を占めるのが、ファッションやブランド品、家具家電、ホビーなど、生活に身近なカテゴリーです。特に若い世代ほど「新品より中古が当たり前」という価値観が広がっており、今後も継続的な需要拡大が見込まれます。
中古品・リユース品はどこで買う? どこで売る?
自動車とバイクを除く2024年のリユース市場規模・約1兆3,000億円の内訳を見てみましょう。購入先のトップは、リユースショップなどの店頭で4,468億円。次いで、インターネットオークション、ショッピングサイト、フリマアプリが続きます。

一方、インターネットモニターアンケート調査によると、「過去1年間のリユース品の購入経験」はフリマアプリ利用が最も多く、次いでリユースショップ、インターネットオークション、インターネットショッピングサイトと続きます。
このことから、フリマアプリの利用者は多いものの、金額が大きい中古品についてはリユースショップ店頭で選ぶ人が多いことがうかがえます。
また、売却先については、リユースショップがトップで、フリマアプリが続く結果となりました。「手間なく、すぐに買い取ってもらえる」という点が、リユースショップの人気を支持しています。

何が売れてる? 何が伸びてる?
今のリユース市場で、最も大きい商材がファッションカテゴリーです。2024年は、「ブランド品」が4,230億円、「衣料・服飾品」が6392億円。合わせて1兆円を超える巨大市場となりました(*1)。
しかし、2021年からの増減率を見ると、ブランド品▲6.3%、衣類・装飾品▲9.3%と、やや減少傾向にあります。一方で、大きく成長しているカテゴリーが、「玩具・模型」と「携帯電話・スマートフォン」です(*2)。
玩具・模型は、前年度比63.0%増と大幅に成長。コロナ禍を契機に需要が急増し、コレクション性と投資性の高さから、市場は2,779億円まで成長しました。ブックオフでもホビー・トレカ領域は急拡大し、トレカ専門店や大型店を中心に売り場が進化しています。
携帯電話・スマートフォンも、前年度比34.8%増と高い伸び率を示しています。端末価格の高騰から、中古スマホの需要が急伸。中古端末の品質向上も追い風となり、今後も拡大が予想される注目市場です。
出典
(*1)リユース経済新聞|リユース業界の市場規模推計2025(2024年版)
不要になったモノはどうしてる?
過去1年間の不要品について、多くの人が「自宅・物置等で保管」と回答しています。伸びているカテゴリーでも、「玩具・模型」は約半数、「携帯電話・スマートフォン」は約8割が手放さずに保管しているという状況です。

保管を除いた「不要品の引き渡し先」としては、商材により違いはあるものの、大半がリユースショップやフリマアプリを通じて売却されています。
ここで注目したいのが、「過去1年にリユースで購入経験・売却経験のない人」が約7割という点です(*3)。
リユース市場が拡大している一方で、まだ未開拓のユーザー層が圧倒的に大きいことを示しています。リユースの仕組みを工夫し、潜在層に働きかけることで、市場はさらに伸びると期待できるでしょう。
(*3)出典:令和6年度 リユース市場規模調査 報告書
ブックオフが考える循環型社会とこれからの取り組み
リユース未経験者の中には、「中古品には問題が多い」「新品が買えない人の選択肢」といったイメージを持つ人も少なくありません。しかし、リユースはモノを大切に扱うという価値観のもとで、多くの人の生活をより豊かにする可能性を秘めた行動です。
ブックオフでは、暮らしを楽しみながら無理なくごみを削減し、モノが循環する社会の実現をめざして、さまざまな取り組みを展開しています。プレミアムサービス事業では、リユースに馴染みの薄い富裕層とターゲットに、モノの手放し方やつなげ方をご提案。
また、キャッシュレス買取、宅配買取寄付サービス「キモチと。」、ボックス型不要品回収「R-LOOP(アールループ)」など、誰もが気軽にリユースに参加できる仕組みづくりを広めています。
リユース市場は、今後さらに伸びる産業です。ここからの成長には、生活者の視点に寄り添い、新たな価値をつくる若い力が欠かせません。大切なのは、お客様に向き合う姿勢と、新しいことに挑戦する好奇心です。あなたもブックオフで、すてない社会を実現する仕事にチャレンジしてみませんか?
就職活動中のみなさんは、ぜひ新卒採用サイトをチェックしてくださいね。














