現在、アメリカ・アリゾナ州でエリアマネージャーとして新店舗の立ち上げと組織づくりを担う林龍一さん。
2014年にブックオフに新卒入社し、国内での店長経験を経て、2021年にBOOKOFF USAへ。海外事業に挑んだ理由、現地でのやりがいや苦労、そして未来への展望について話を聞きました。
社内アンケートで書き続けた「海外事業に挑戦したい」という希望
BOOKOFF USA エリアマネージャー
林 龍一さん
――ブックオフに入社した経緯と、海外を志したきっかけを教えてください。
2014年に新卒で入社し、今年で12年目になります。入社から約1年で店長を任され、神奈川や東京で計5店舗を経験しました。
海外を意識し始めたのは、入社間もない頃からです。ブックオフには年に一度、自身のキャリア希望を申告する「未来を考えるアンケート」という制度があります。私は5〜6年にわたり、そこにずっと「海外事業に挑戦したい」と書き続けていました。
国内でのキャリアも充実していましたが、ある程度将来が見えてしまうことに物足りなさも感じていました。「未知の環境で自分を試したい」という思いが強まり、海外ならこれまでにない挑戦ができるのではないかと考えていたのです。
2021年、海外への転勤が決まったときは、希望が叶った驚きと、世界へ飛び出せる喜びで胸がいっぱいでした。当時の上司が私の希望を後押ししてくれたことも、大きな支えになりました。
ハワイからアリゾナへ。ゼロからの拠点立ち上げ
――アメリカでは、どのようなキャリアを歩まれたのでしょうか。
最初はハワイの店舗に、店長兼エリアマネージャーとして配属されました。英語はほとんど話せず、翻訳機を片手に、必死でコミュニケーションを取る毎日。売上も当初は苦戦しました。
それでも2年目からは、買取数が改善。現地スタッフの中から「店長になりたい」という志望者も現れ、組織としての成長を実感できるようになりました。
その後、アリゾナ州での新規拠点立ち上げを任され、2024年2月にMesa店をオープン。現在は、2025年1月にオープンしたPhoenix店も含め、2店舗を統括しています。
――「立ち上げ」という、ゼロからのスタートはいかがでしたか?
店舗立ち上げは初めての経験でしたが、「自分の店舗を一からつくれる」という高揚感がありました。採用からオープンまでは、約2カ月。短期スパンに感じられるかもしれませんが、ブックオフは“買取”が生命線です。完璧に準備するよりも、まずは店舗を動かすことを優先しました。
アメリカでは「BOOKOFF」の認知度はまだ低く、正しく発音してもらえないこともあるほど。そこでまずは、日本のアニメフィギュアや中古本などの販売を入口にしたプロモーションを強化しました。
レジを通過するお客様との会話を大切にし、買取サービスを丁寧に紹介する。認知が十分でないからこそ、目の前のお客様との接点を何よりも重視しました。
一度接点を持ったお客様が、後日ご友人を連れて再来店してくださることも多く、反応の早さや口コミの広がり方はアメリカならではだと感じています。そうした積み重ねが、着実な顧客拡大と買取増加につながっていきました。
「寡黙なリーダー」からの脱却。アメリカで学んだマネジメント
――日本とアメリカでのマネジメントの違いはありますか?
日本では、責任ある立場の人が、黙々と一人で問題を抱え込む場面も少なくありません。私自身も当初はその感覚で、一人で業務を進めていました。
しかしアメリカでは、黙っていると「怒っているのではないか」「何を考えているかわからない」と受け取られてしまいます。実際にスタッフとの間に距離が生まれ、関係性がぎくしゃくしてしまった時期もありました。
そこで、数字や背景を率直に共有するスタイルへと切り替えました。困っていることや協力してほしいことは、必ず言葉にして伝えるようにしたのです。
「今月は計画に対してこれだけ不足している」「売上が伸びればシフトも増やせる」。目標や制約をオープンに示すことで、スタッフは状況を理解し、自発的に動いてくれるようになりました。
私自身が隠さずに向き合うことで信頼関係が深まり、チームとして同じ方向を向けるようになったと感じています。
ブックオフを、世界的に有名なブランドへ
――今後の目標と、新卒生のみなさんへのメッセージをお願いします。
ハワイやアリゾナでは、すでに店長へキャリアアップした現地スタッフも誕生しています。今後はアリゾナを中心に店舗数を拡大し、育った人材がさらに活躍できる環境をつくることが目標です。
将来的には、アメリカで「日本の企業といえば?」と聞かれたときに、BOOKOFFの名前が挙がるような、グローバルなブランドに育てたい。機会があれば、アメリカ以外の国での店舗立ち上げにも挑戦したいと思っています。
ブックオフは、「やった分だけ結果が出る」会社です。お客様にどうすれば満足していただけるかを本気で考え、行動すれば、必ず成果はついてきます。
特に海外事業は、まだ知名度が高くないからこそ、挑戦の結果がダイレクトに反映される環境です。自分たちの手で歴史をつくっていく実感があります。
2027年からはグローバル採用も始まり、海外事業に挑戦しやすい土壌が整いました。「2033年に全米100店舗」という目標に向けて、私も走り続けます。
私自身、英語スキルゼロからのスタートでも、エリアマネージャーとしてここまで来ることができました。海外事業に興味がある人は、ぜひ一緒に挑戦しましょう!














