2021年からスタートした「Reclothes Cup(リクロースカップ)」は、ブックオフの店頭に並ぶ古着を自由にリデザインするアップサイクルデザインコンテストです。
2023年には394作品のエントリーがあり、国内最大規模のアップサイクルデザインコンテストに成長しています。また、2024年4月には4回目となる「Reclothes Cup 2024」の募集もスタートしました。
今回はそんな「Reclothes Cup」について、立ち上げ経緯やブックオフが取り組む意義をレポートしていきます。リユースにとどまらない多様な事業を展開するブックオフの取り組みを知りたいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
Reclothes Cup立ち上げの経緯
ブックオフがファッションコンテストを立ち上げる最初のきっかけは、発起人であるブックオフ社員・山田さんが運営する店舗に、服飾系の学生が多かったことでした。
「彼らと一緒に、服に関わるおもしろいことができないか」そう考えた山田さんは、ブックオフにあるたくさんの古着を素材にして新しい服を生み出すことを思いつきます。
当時、ブックオフで服を取り扱っていることはあまり知られていませんでした。またサステナブルファッションの存在も、まだまだ一般消費者には身近ではありません。
そのため「認知を広げたい」という想いもあり、Reclothes Cupの開催にいたったのです。
Reclothes Cupに取り組む意義
本だけでなく服・ブランド品・スポーツ用品など、さまざまな商品をリユース品として流通させることでモノの寿命を延ばす循環型社会の形成に寄与しているブックオフ。
Reclothes Cupも、自由な発想で古着をアップサイクルすることで「着る人」「見る人」をワクワクさせ感動させる、唯一無二の作品を生み出すサステナブルな取り組みです。
ファッション業界では、売れずに流行のすぎた商品が廃棄されてしまうケースは少なくありません。衣服ロス・環境課題などの観点から、コンテストやイベントも減少している現状がありました。
しかしアップサイクルなら、古着を新しいものに再構成することで資源の無駄遣いや廃棄を減らして、衣服ロスの解決に貢献できます。
そのため作品のデザイン性だけでなく、素材を選んだ理由や使い方、どこまで無駄なく使い切れたかといった視点からも多角的に審査されるのが、Reclothes Cupの特徴です。
加えてこれからのファッション業界を担うデザイナーを応援することも、Reclothes Cupの重要な意義といえるでしょう。
全国の学生を対象にした「デザイン部門」のグランプリ受賞者には、雑誌『装苑』への掲載により作品を披露する場を提供。また、学生から一般の方までが自由に参加できる「販売部門」の受賞作品は、2025年2月の「NEW ENERGY TOKYO」に出展されます。
作品の表彰までで終わるコンテストが多いなか、商品化・販売までを見据えた「販売部門」をもうけているのもブックオフならではです。
2023年にはBOOKOFF SUPER BAZAAR ミーナ天神店に、工房「Reclothes Labo(リクロースラボ)」を展開。「Reclothes」というブランド名でアップサイクルした服の販売を行っています。
スタッフには専門学校や服飾学科の学生・卒業生を採用しており、プロ講師のもとで働きながら技術を学べる環境です。
従業員のチャレンジ精神を大切にするブックオフ
「持続可能なファッションのあり方を提案したい」「学生たちを応援する場所や機会をつくりたい」。Reclothes Cupはそんな社員の熱意が形になった取り組みです。今後はファッション業界を目指す学生から、登竜門として注目されるコンテストを目指していきます。
「多くの人に楽しく豊かな生活を提供する」というミッションの実現を目指して、リユース以外のさまざまな事業領域にも挑戦しているブックオフグループ。
「事業活動を通じての社会への貢献」と「全従業員の物心両面の幸福の追求」という二つの経営理念のもと、社員のアイデアや想い・チャレンジ精神を大切にしている会社です。
「失敗を恐れず新たなチャレンジができる会社で働きたい」という方は、ぜひブックオフの採用サイトをチェックしてみてください。