「CDプラ」は、お客様が手放したCD・DVDをリサイクルする、ブックオフオリジナルの再生プラスチック資材です。
2025年5月には、ナカジマコーポレーションのオリジナルキャラクター「かえるのピクルス」とのコラボレーションをスタートしました。CDプラの認知を広げることで、多くの人にリユース・リサイクルを身近に感じてもらうための取り組みです。
この記事では、そんなCDプラの概要や製造プロセス、これまでの取り組みを紹介していきます。
廃棄されるCD・ DVDを再活用する「CDプラ」
ブックオフグループでは、お客様から年間2400万枚ものCD・DVDを買い取っています。そのうち買取時にお値段がつかず了承のうえでお引き取りしたものや、買取後に販売に至らないものが年間1,700トンにも及んでいました。
ブックオフではこれらのCD・DVDを自社で回収・分別。再生プラスチック資材「CDプラ」として製造する仕組みを構築しています。
対象となるCD・DVDが集められるのは、関東・関西にある2つのパートナー企業拠点です。
B型就労支援事業所の協力のもと、歌詞カードなどの紙、ディスク、ケース(クリア・白黒)など全11種類に分別。不純物を取り除いたうえで、専用の機械で粉砕します。その後の洗浄は水の力だけで行うなど、環境に配慮した製造プロセスにも注力しました。
最後に各原料を融解して、粒状の「ペレット」と呼ばれる形に加工。原材料ごとに4種類の再生プラスチック資材として生まれ変わります。
CDプラを活用したオリジナル商品
製造したCDプラは、高品質な樹脂原料として企業への販売を行うほか、デザイン商品を開発/製造して一部のBOOKOFF店舗などでも販売してきました。
たとえばCDプラ100%でつくられた「サステナブル バケット」は、収納雑貨ブランドとのコラボレーションで誕生した商品です。環境に優しいだけでなく、重ねて使える利便性やおしゃれなデザインにもこだわっています。
「サステナブル スマホスタンド」では3名のイラストレーターとコラボ。ブックオフの公式キャラクター「よむよむ君」が描かれた親しみのあるポップなデザインが特徴です。
そのほかにも、CDプラ特有の輝きが美しい「サステナブル名刺ケース」や、ブロックを組み替えて永久に使える「サステナブル ブロックカレンダー」など、多彩なオリジナル商品を展開することでCDプラのサステナブルな価値を提供しています。
また、2025年5月14日からは購入機会をさらに広げたいという想いから、東京都千代田区有楽町の「エシカルな暮らし LAB」と「エシカルな暮らしオンラインストア」でも、CDプラ商品の販売をはじめました。
同じく、2025年5月に展開をスタートしたのが「かえるのピクルス」とのコラボレーション商品です。
「かえるのピクルス」は「always smile」「thinking of you」をテーマに、笑顔と優しい手触りで寄り添う雑貨系ぬいぐるみ。1994年にナカジマコーポレーションから誕生したオリジナルキャラクターで、2025年に31周年を迎えました。
展開中のコラボ商品は「スマホスタンド」「アクリルキーホルダー」「クリスタルマグネット」「ブロックカレンダー」「レコードコースター」の5つ。いずれのアイテムにも「かえるのピクルス」と「よむよむ君」が描かれており、かわいらしいデザインが魅力の商品です。
このうち今回は「スマホスタンド」「ブロックカレンダー」「レコードコースター」の3アイテムにCDプラを使用しました。試算によると、再生プラスチックを使用した本製品は、新品のプラスチックを使用した場合に比べてCO2排出量を92.7%抑制する効果があります。
コラボレーション商品は2025年5月30日から6月15日まで、東京ソラマチのポップアップイベントで販売。また2025年6月26日から8月31日の期間には、BOOKOFF SUPER BAZAAR 409号川崎港町店での販売に加え、「よむよむ君」と「かえるのピクルス」が出会う様子を表現したストーリーアートも展開する予定です。
これらの取り組みを通して、CDプラで廃棄CD・DVDが商品にかえる(生まれ変わる・循環する)ことを伝え、多くの方に循環型社会について考えていただく機会を創出します。
リユース事業で循環型社会の形成をめざすブックオフ
以上、CDプラの概要やオリジナル商品について解説をしました。
ブックオフでは長年にわたり展開してきたリユース事業の知見・システムを活かして、循環型社会の形成につながるさまざまな取り組みを推進しています。ブックオフへの就業に興味があり、サステナブルな活動についてもっと知りたいという方は、ぜひ採用サイトをチェックしてみてください。