現在、国内外に約830店舗を運営しており、年間利用者数は約8,600万人、年間売買点数は6億9500万点を超えるブックオフ。
しかし創業当初は、住宅街に店を構える「町の古本屋」でした。
今回はそんなブックオフの創業時のエピソードやその後の成長を、社員の声も交えつつ紹介します。「ブックオフって、どんなカイシャ?」と興味をお持ちの方は、ぜひ最後までご覧ください。
相模原市中央区にブックオフ第1号店が誕生
ブックオフの創業はいまから約35年前の1990年。神奈川県相模原市中央区の35坪のスペースに、直営1号店がオープンしました。
草創期を知る社員いわく、当時はパートやアルバイトの主婦の方々がお店をまわす活気あふれるお店だったそうです。
のちに代表取締役社長に就任した橋本さんも創業時に主婦パートとして入社。「家事をしても夫にあまり感謝されないのに、お店で働くと褒められてお金も稼げる。すぐ働く楽しさに目覚めました」と当時を振り返ります。
そんなブックオフが100店舗を超えたのは創業4年のこと。社員・パート・アルバイトを「同じ戦力」として考える社風が会社の成長を支えました。
「社員の人が『頼んだよ!』『期待してるよ!』とか絶妙に声をかけてくれて、気分が良くなるんですよね。それで『よっしゃ!頑張ろう!』という気になってしまう。『この売り場をどうにかしよう!』と夢中になるんですよ」
そう語るのは、95年にアルバイトとして入社した現・社長付執行役員の小金井さん。
一方、「僕が新卒で入社した96年はカオスでした」と振り返るのは執行役員兼、大宮支社長の渋谷さんです。さらなる店舗拡大を推し進めるなかで、他店舗への集荷作業やヘルプなど大忙しの時期でした。
「たとえるなら、『学園祭の前夜』。みんなでワイワイいいながら時間を忘れて作業する。創業当初は各店舗で学園祭のような熱狂が、毎日続いていました」(橋本さん)
このカルチャーは現在にも受け継がれており、肩書があってもなくても、誰もが同じように汗をかいて働くのがブックオフの日常的な光景です。
急成長を遂げた2000〜2010年代
2000年代に店舗数が一気に増加して、2005年には全国800店舗を突破。
当時、橋本さんが店長を務めていた八王子堀之内店で編み出された数々のノウハウやマニュアルが、会社全体の安定的な収益につながっています。
堀之内店は「堀之内学校」と呼ばれ、他店舗のスタッフや加盟店のオーナーたちが研修に来るほどでした。たとえば、買い取った商品をその日のうちに加工して棚に並べる「出し切り」も、堀之内学校からはじまった鉄の掟です。
ブックオフの店長に経営者視点の持ち主が多い理由のひとつは、毎月の定例会議で売上上位店の店長が表象される制度があるから。「他店舗に負けたくない!」という店長たちの自発的な行動が、会社の成長を支えてきました。
海外1号店のオープンやECサイトのリリース、アクセサリー・衣料・雑貨・ホビーなどの取り扱いがスタートしたのも2000年代です。
さらに、2010年代にはトレカ・スマートフォンなどの取り扱いも開始するとともに、事業の幅を広げることで、グループ全体で売上高800億円を超える企業に成長しています。
「人財育成」と「挑戦」がブックオフのキーワード
2020年には創業30周年を迎えたブックオフ。競合するビジネスモデルがいくつも出てくるなかで業界の最前線を走り続けられたのは、「人財育成」と「挑戦」の仕組みや風土があったからでした。
ブックオフでは働く人を「財産」と捉え、「相手の立場を想像しながら丁寧なコミュニケーションを積み重ねる」「トップダウンではなく相互関係や両者にとっての成長を意識する」など、スタッフの成長や幸せを最大限サポートする育成文化が醸成されています。
また「成功失敗にかかわらず挑戦する機会そのものを大切にする」のもブックオフならではの社風です。
会社自体もつねにチャレンジャーの姿勢を持ち続けており、現在は「2028年5月期に経常利益45億円以上」を目標に事業を推進中。安定的な収益をもたらす国内ブックオフ事業に加え、高い利益率が期待できる「海外事業」と富裕層向けの「プレミアムサービス事業」にも注力することで、さらなる企業価値の向上をめざしています。
トレーディングカード専門店事業や社会貢献性の高い活動など、リユース業にとどまらない新規事業にも挑戦しており、社員発のアイデアからプロジェクトがはじまるケースも少なくありません。社員一人ひとりが「好き」と思えることを、社内に、社会に広げていける会社です。
「社員の自己実現をサポートする会社」「挑戦と成長を応援してくれる仲間がいる会社」で働きたいという方は、ぜひブックオフの採用サイトをチェックしてみてください。