「子どもの読書機会創出」と「地域の読書格差解消」。2つの目標を掲げて2023年にスタートしたのが、全国の子どもたちに本を届ける「サステナブックプロジェクト」です。
今回はそんな「サステナブックプロジェクト」の取り組みや、本プロジェクトを通じてブックオフが実現したいことをレポートします。
ブックオフの循環型社会実現のための取り組みについて知りたいという方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
サステナブックプロジェクトの取り組み
「サステナブックプロジェクト」は、期間中の買取点数から算出した寄付額に応じて、児童施設・教育機関・図書館などに本を寄贈するプロジェクトです。
プロジェクトが誕生した背景には、リユース品だけでなく「モノを捨てたくない」というお客様のやさしさも循環できたら、というブックオフの思いがありました。
平成13年に制定された「子どもの読書活動の推進に関する法律」では、基本理念として読書活動を「人生をより深く生きる力を身に付けていく上で欠くことのできないもの」と位置づけ、「すべての子どもが自主的に読書活動を行うことができるよう、積極的に環境の整備が推進されなければならない」と定めています。
しかし令和5年3月の文部科学省の発表では、「図書館数は増加しているものの貸出冊数が減少している」現状や、「1ヶ月に1冊も本を読まない子どもの割合」が問題視されています。
出版文化産業振興財団の調査によると、2024年11月時点の無書店自治体は全自治体の28.2%。またブックオフが親子を対象に実施した読書習慣の実態調査でも、60%の子どもが「読書が好き」と回答している一方、読書機会が減ってしまう要因として14.3%の親が「本のバリエーションが少ない」、12.2%の親が「本を買える・借りられる場所が少ない」と感じていることが判明しました。
このような現状を変えるために、本の寄贈によって「読書の場」を提供する取り組みがサステナブックプロジェクトです。
第1弾は2023年11月1日から30日までの1ヶ月間、青森県・宮城県・山梨県・岡山県・香川県のブックオフ40店舗を対象に実施。58,794名のお客様から1,608,031点の商品をお売り頂き、25施設に2,500冊の書籍を寄贈しています。
2024年にはその第2弾として、同じく11月1日から1ヶ月間プロジェクトを実施しました。
より多くの子どもたちに喜んでいただくため、対象地域を前回の5県から16道県145店舗に拡大。16道県は図書館の設置数が全国平均80.5%以下の地域がベースとなっています。
結果、197,918名のお客様から5,708,604点の商品をお売り頂き、前回の約2倍にあたる合計5325冊の本を50施設に寄贈することができました。
暮らしを楽しみながらモノが循環する社会をめざして
循環型社会の形成を加速させるために、核となるリユース事業と連携したさまざまな取り組みを進めるブックオフ。
リユースの「我慢」「窮屈」といったイメージを変革して、多くの人が楽しく豊かな生活を送りながら無理なくごみを削減し、モノが循環する社会を実現する。それが、リユース業界のリーディングカンパニーとしてブックオフが担うべき役割だと考えています。
今回紹介したサステナブックプロジェクトも、本の寄贈を通じて子どもたちにリユースの大切さを広める活動の一環です。
そのほかにも、国内で販売に至らなかった商品を海外で販売する「Jalan Jalan Japan」、不用品回収システム「R-LOOP」、不用品査定額を社会貢献団体に寄付できる「キモチと。」、書店がない自治体に本を基軸にしたサービスを提供する「ふるさとブックオフ」など、サステナブルな活動を推進。
関わるすべての人の「笑顔」をつなぐことで暮らしや地球をポジティブに変えていきます。
「モノと笑顔が循環する社会をいっしょに築いていきたい」という方は、ぜひブックオフの採用サイトをチェックしてみてくださいね。